は:流れ

一周忌法要の準備ガイド|日程・服装・お布施・当日の流れを解説

著者: お葬式いろは編集部 公開: 2026年3月29日 更新: 2026年3月29日
4回閲覧

専門家監修

この記事は葬祭ディレクター資格を持つ専門スタッフが監修しています

一周忌は、故人が亡くなってから満1年目に行う大切な法要です。四十九日法要と並んで重要な節目とされており、準備することが多く「何から手をつければよいかわからない」という方も少なくありません。 この記事では、一周忌法要の日程の決め方から案内状の書き方、服装マナー、お布施の相場、当日の流れ、引き出物まで、準備に必要な情報を一通り解説します。 一周忌とは?四十九日との違い 一周忌とは、故人が亡くなってから満1年目の命日に行う法要です。仏教の忌日法要の中でも特に重要な節目とされており、「年忌法要」の始まりとして位置づけられています。 四十九日法要(忌明け)が近親者のみで行うことが多...

一周忌は、故人が亡くなってから満1年目に行う大切な法要です。四十九日法要と並んで重要な節目とされており、準備することが多く「何から手をつければよいかわからない」という方も少なくありません。

この記事では、一周忌法要の日程の決め方から案内状の書き方、服装マナー、お布施の相場、当日の流れ、引き出物まで、準備に必要な情報を一通り解説します。

一周忌とは?四十九日との違い

一周忌とは、故人が亡くなってから満1年目の命日に行う法要です。仏教の忌日法要の中でも特に重要な節目とされており、「年忌法要」の始まりとして位置づけられています。

四十九日法要(忌明け)が近親者のみで行うことが多いのに対し、一周忌は親族や故人と親しかった友人・知人を招いて行うのが一般的です。一周忌を終えると「喪が明けた」とされ、喪中の制約が解かれます。

なお、一周忌の後は「三回忌(満2年目)」「七回忌(満6年目)」「十三回忌(満12年目)」と続きます。

一周忌の日程の決め方

命日より前に設定するのが基本

一周忌は、故人の命日(満1年目)またはその前の土日に行います。命日より後ろにずらすことはマナー違反とされていますので注意が必要です。

命日が平日の場合は、命日より前の週末に設定するのが一般的です。できるだけ命日に近い日程が望ましいとされています。

日程調整の流れ

  1. 故人の命日(満1年目)を確認する
  2. 菩提寺(お世話になっているお寺)に連絡し、住職の都合を確認する
  3. 参列予定の親族・友人と日程を調整する
  4. 会場(お寺・自宅・法要専用ホールなど)を確保する
  5. 案内状を送付する(法要の1〜2ヶ月前)

菩提寺への連絡は2〜3ヶ月前が目安です。住職のスケジュールが埋まりやすいお盆・お彼岸の時期は特に早めに連絡しましょう。

案内状の送り方

一周忌の案内状は、法要日の1〜2ヶ月前に送るのが一般的です。近年はLINEやメールで案内するケースも増えていますが、格式を重んじる場合は郵便での案内状が望ましいとされています。

案内状に記載する内容

  • 法要の趣旨(一周忌法要のご案内)
  • 日時(年月日・開始時間)
  • 場所(会場名・住所・アクセス方法)
  • 会食の有無
  • 返信期限と連絡先

案内状には返信用はがき(往復はがき)を同封し、出欠確認を取るとスムーズです。会食を伴う場合は人数確定が必要なため、返信期限は法要の2〜3週間前に設定しましょう。

一周忌の服装マナー

喪主・施主の服装

喪主や施主は、正式な喪服(礼服)を着用するのが基本です。

  • 男性: 黒のブラックスーツ(喪服)、白ワイシャツ、黒ネクタイ、黒の革靴
  • 女性: 黒のブラックフォーマル(アンサンブルまたはスーツ)、黒ストッキング、黒パンプス

参列者の服装

参列者は喪服または準喪服(ダークスーツ)が一般的です。四十九日を過ぎているため、喪服の代わりにダークグレーや濃紺のスーツでも問題ありません。

  • 男性: 黒または濃紺・ダークグレーのスーツ、白ワイシャツ、黒またはダークトーンのネクタイ
  • 女性: 黒または落ち着いた色のスーツやワンピース、肌の露出を避ける

アクセサリーは真珠のネックレス(一連のもの)が最適です。光沢のある金属や派手なデザインは避けましょう。施主より格上の服装にならないよう配慮することも大切です。

お布施の金額と渡し方

お布施の相場

一周忌のお布施の相場は、3万〜5万円が目安とされています。地域やお寺との関係性、宗派によっても異なります。

状況 目安金額
一般的な一周忌法要 3万〜5万円
読経のみ(会食なし) 3万円前後
僧侶へのお車代(移動がある場合) 5,000円〜1万円
御膳料(僧侶が会食を辞退した場合) 5,000円〜1万円

お寺で法要を行う場合はお車代は不要ですが、僧侶が会場へ移動する場合は別途お車代を用意するのが礼儀です。

お布施の渡し方

  • : 白い無地の封筒または奉書紙(のし袋は不要)
  • 表書き: 「御布施」または「お布施」
  • 記名: 施主の名前(フルネームまたは「〇〇家」)
  • 渡すタイミング: 法要の前、または法要後に挨拶するタイミング

お布施は袱紗(ふくさ)に包んで持参し、渡す際はお盆や袱紗の上に乗せて両手でお渡しします。「本日はよろしくお願いいたします」とひと言添えると丁寧な印象を与えます。

御仏前(香典)の金額相場

一周忌に参列する際は「御仏前」を持参します。四十九日以降は「御香典」ではなく「御仏前」と書くのが正式です。これは、四十九日を過ぎると故人が成仏したと考えられるためです。

故人との関係 目安金額
兄弟・姉妹 1万〜3万円
叔父・叔母、いとこ 5,000円〜1万円
友人・知人 3,000円〜5,000円
会社関係者 3,000円〜5,000円

会食が伴う場合は、会食費分(5,000円〜1万円程度)を加算するのが一般的なマナーです。

一周忌当日の流れ

一般的な一周忌法要当日の流れは以下の通りです。

法要の流れ(目安:1〜1.5時間)

  1. 受付・着席(開始15〜30分前に集合)
  2. 施主の挨拶(法要開始の挨拶)
  3. 読経(30分〜1時間程度)
  4. 焼香(参列者全員が順番に行う)
  5. 法話(住職によるお話)
  6. 施主の挨拶・締め

墓参りと会食(お斎)

法要後は墓参りを行うことが多く、その後会食(お斎・おとき)を設けるのが一般的です。

  1. 法要終了
  2. 墓参り(寺院での法要の場合はそのまま移動)
  3. 会食の会場へ移動
  4. 会食(1〜2時間程度)
  5. 引き出物・引菓子を渡す
  6. 施主の挨拶・散会

会食は精進料理や法要プランを提供する料亭・料理屋で行うのが一般的です。1人あたりの予算は3,000円〜1万円程度が目安です。

引き出物の選び方

一周忌では、参列者への引き出物を用意します。

  • 相場: 参列者1人あたり2,000円〜5,000円程度
  • 品物: お茶・のり・お菓子・タオル・洗剤などの「消えもの(消耗品)」が定番
  • のしの書き方: 表書きは「志」または「粗供養」、水引は黒白または双銀の結び切り
  • 準備数: 参列人数+数個の予備を用意

近年はカタログギフトを引き出物にする方も増えています。郵送で贈る場合は「後返し」として法要後1週間以内に発送しましょう。

一周忌の準備チェックリスト

3ヶ月前
- [ ] 菩提寺へ連絡・住職の日程確認
- [ ] 会場の確保

1〜2ヶ月前
- [ ] 参列者リストの作成
- [ ] 案内状の送付(返信用はがき同封)

1ヶ月前
- [ ] 出欠確認の締め切り・参加人数確定
- [ ] 会食の予約
- [ ] 引き出物の手配

2週間前
- [ ] お布施の準備(袋・金額)
- [ ] 服装の確認・クリーニング

前日
- [ ] 会場・交通アクセスの最終確認
- [ ] 持ち物の確認(お布施・数珠・ハンカチなど)

まとめ

一周忌は故人を偲ぶ大切な法要です。準備のポイントを整理すると以下の通りです。

  • 日程: 命日より前に設定し、菩提寺には2〜3ヶ月前に連絡する
  • 案内状: 1〜2ヶ月前に送付し、返信用はがきで出欠確認を取る
  • 服装: 喪服または準喪服(ダークスーツ)が基本
  • お布施: 3万〜5万円が目安(必要に応じてお車代・御膳料も用意)
  • 御仏前: 関係性に応じた金額(表書きは「御仏前」)
  • 引き出物: 消えものを中心に2,000円〜5,000円程度

準備に不安な場合は、菩提寺や葬儀社のスタッフに相談するのがおすすめです。故人を丁寧に偲ぶ場として、余裕をもって準備を進めてください。

関連タグ

一周忌 お布施 年忌法要 服装マナー 法要

関連記事

は:流れ

年金・保険の手続き|死亡後に必要な届出と期限を一覧で解説

## はじめに 家族が亡くなった後には、悲しみの中でも多くの行政・保険手続きをこなさなければなりません。なかでも**年金・健康保険・生命保険**に関する手続きは、期限が定められているものが多く、放置すると過払い金の返還を求められたり、受け取れるはずのお金を逃したりするリスクがあります。 この記事では「何を」「いつまでに」「どこで」すればよいかを一覧形式で整理し、手続きの流れをわかりやすく解説します。 --- ## 死亡後に必要な手続き一覧(期限順) | 期限 | 手続き | 窓口 | |------|--------|------| …

続きを読む →
は:流れ

死亡後の銀行口座凍結|解除手続きと必要書類を解説

家族が亡くなった後、急いで葬儀の準備をしながら「銀行口座はどうすればいいのか」と不安になる方は多いはずです。口座が凍結されると当面の葬儀費用や生活費の引き出しができなくなるため、早めに手続きの流れを把握しておくことが大切です。 この記事では、銀行口座が凍結される仕組みから解除手続きの5ステップ、緊急時に役立つ「相続預金の払戻し制度」まで、わかりやすく解説します。 ## 銀行口座が凍結される仕組みと理由 ### 口座凍結は自動ではない 「家族が亡くなった瞬間に口座が凍結される」と思っている方もいますが、実際には**銀行が死亡の事実を知った時点**で初めて凍結されます。 銀行が死亡を知る...

続きを読む →
は:流れ

四十九日法要の準備と流れ|お布施・服装・当日の進行を解説

四十九日(しじゅうくにち)は、故人が亡くなった日を1日目として数え、49日目にあたる日です。仏教では、この日に故人の魂が次の世界へ旅立つとされており、遺族にとって最も重要な法要のひとつです。 四十九日をもって「忌明け(きあけ)」とされるため、喪に服していた遺族が日常生活に戻るひとつの大切な節目でもあります。この記事では、四十九日法要の準備から当日の流れ、服装・お布施・案内状のマナーまでを詳しく解説します。 ## 四十九日法要とは 仏教では、人は亡くなってから49日間、7日ごとに閻魔大王をはじめとする王の裁きを受けると考えられています。49日目に最後の裁きが下され、次の世界(来世)が決まる...

続きを読む →
は:流れ

死亡届の書き方と提出方法|期限・届出先・必要書類を解説

## 死亡届とは?葬儀手続きの第一歩 死亡届(しぼうとどけ)は、人が亡くなったことを公的に届け出るための書類です。市区町村役場に提出することで、故人の戸籍から名前が抹消され、火葬に必要な「火葬許可証」が発行されます。 火葬許可証がなければ火葬を行うことができないため、**死亡届の提出は葬儀を進める上で最初に行うべき重要な手続き**です。悲しみの中にある時期でも、手続きは速やかに進める必要があります。このガイドでは、提出期限・届出先・必要書類・記入のポイントをわかりやすく解説します。 --- ## 提出期限|死亡を知った日から7日以内 **死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内**...

続きを読む →

よくある質問

相続手続きの期限はいつまでですか?

主な期限は、相続放棄が3ヶ月以内、準確定申告が4ヶ月以内、相続税申告が10ヶ月以内です。相続登記は2024年4月から義務化され、相続を知った日から3年以内に行う必要があります。

四十九日法要のお布施の相場はいくらですか?

四十九日法要のお布施は3〜5万円が一般的な相場です。これに加えて、お車代(5,000〜10,000円)と御膳料(5,000〜10,000円)を別にお渡しするのがマナーです。

死亡届の届出人は誰がなれますか?

死亡届の届出人になれるのは、親族、同居人、家主、地主、後見人などです。届出先は、死亡地・死亡者の本籍地・届出人の住所地の市区町村役場です。提出期限は死亡を知った日から7日以内です。

死亡届はいつまでに提出すればいいですか?

死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内に提出する必要があります(国外で亡くなった場合は3か月以内)。提出先は、故人の死亡地・本籍地・届出人の所在地のいずれかの市区町村役場です。多くの場合、葬儀社が代行してくれます。

火葬許可証とは何ですか?

火葬許可証は、火葬を行うために必要な書類です。市区町村役場に死亡届を提出すると発行されます。火葬場でこの許可証を提示しないと火葬できません。火葬後は、火葬済みの印が押されて「埋葬許可証」となり、納骨の際に必要となります。