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病院紹介の葬儀社を断る方法|自分で選ぶ3つのメリット

著者: お葬式いろは編集部 公開: 2026年3月10日 更新: 2026年3月10日
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大切な方が病院で亡くなった直後、看護師や病院スタッフから「葬儀社はどちらをご利用ですか?」と声をかけられた経験はないでしょうか。悲しみの中で突然の質問に戸惑い、紹介された葬儀社をそのまま利用してしまう方も少なくありません。 しかし、病院から紹介された葬儀社を断ることは、誰にでもできる当然の権利です。この記事では、断り方の具体的な手順と、自分で葬儀社を選ぶことで得られる3つのメリットをわかりやすく解説します。 病院が葬儀社を紹介する仕組み 病院が特定の葬儀社を紹介するのは、業務上の連携や契約関係があるためです。 病院と葬儀社の関係 多くの病院では、ご遺体の安置・搬...

大切な方が病院で亡くなった直後、看護師や病院スタッフから「葬儀社はどちらをご利用ですか?」と声をかけられた経験はないでしょうか。悲しみの中で突然の質問に戸惑い、紹介された葬儀社をそのまま利用してしまう方も少なくありません。

しかし、病院から紹介された葬儀社を断ることは、誰にでもできる当然の権利です。この記事では、断り方の具体的な手順と、自分で葬儀社を選ぶことで得られる3つのメリットをわかりやすく解説します。

病院が葬儀社を紹介する仕組み

病院が特定の葬儀社を紹介するのは、業務上の連携や契約関係があるためです。

病院と葬儀社の関係

多くの病院では、ご遺体の安置・搬送を速やかに行うため、近隣の葬儀社と提携しています。この提携は病院側の運営上の都合から生まれたもので、必ずしも「優れた葬儀社」を厳選した結果ではありません。

紹介料(バックマージン)の存在

病院が葬儀社を紹介する際、葬儀社から病院や担当者へ紹介料が支払われるケースがあります。消費者庁や公正取引委員会もこうした商慣習を問題視してきました。紹介料分のコストが、最終的に遺族が支払う葬儀費用に上乗せされることがあるため、注意が必要です。

「今すぐ決めなければ」という焦り

病院のスタッフは悪意があるわけではなく、「ご遺体を安置場所へ速やかに移す必要がある」という実務的な理由から葬儀社の手配を促します。しかし、この時間的プレッシャーが、冷静な比較検討を妨げる原因になりがちです。

病院紹介の葬儀社を断っても大丈夫?

はっきり申し上げます。断っても何の問題もありません。

日本では、消費者が葬儀社を自由に選ぶ権利があります。病院から紹介された葬儀社を断ったからといって、その後の医療手続きや書類対応に影響が出ることはありません。

実際、「自分で葬儀社を手配します」と伝えれば、病院スタッフも快く対応してくれます。多くのスタッフは、遺族が自由に選択できることを理解しています。

断り方の具体的な手順

いざという場面で慌てないよう、断り方の流れを把握しておきましょう。

ステップ1:まず「少し時間をください」と伝える

突然の申し出に対して、その場で即答する必要はありません。「少し家族と相談させてください」「すでに心当たりがあります」などと伝え、時間的余裕を作りましょう。

ステップ2:自分で葬儀社に連絡する

自分で選んだ葬儀社、または以前から相談していた葬儀社に電話します。多くの葬儀社は24時間365日対応しています。

ステップ3:病院スタッフに「自分で手配します」と伝える

「葬儀社は自分で手配しました」と伝えるだけで十分です。特別な説明や理由を述べる必要はありません。

伝え方の例:

「葬儀社は自分たちで選んだところにお願いしますので、搬送の手配が整い次第ご連絡します。それまで安置をお願いできますか?」

ステップ4:搬送の手配

自分で選んだ葬儀社が病院まで迎えに来て、ご遺体を安置場所(葬儀社の安置室または自宅など)に搬送します。一般的に、連絡から1〜2時間程度で到着します。

自分で葬儀社を選ぶ3つのメリット

メリット1:費用を適正価格に抑えられる

日本消費者協会の調査によると、葬儀にかかる費用は葬儀社によって同じ内容でも大きな差があります。病院紹介の葬儀社は、紹介料や提携費用が価格に上乗せされているケースがあり、相場より高くなりやすい傾向があります。

自分で複数の葬儀社を比較することで、数十万円単位の費用差が生まれることも珍しくありません。

費用比較のポイント:

  • 基本料金(葬儀一式)の内訳が明確かどうか
  • 追加費用の発生条件が明記されているか
  • 同条件で複数社に見積もりを依頼して比較する

メリット2:自分たちのニーズに合った葬儀社を選べる

葬儀社によって、得意とするスタイルや強みが異なります。

  • 家族葬専門の葬儀社:小規模でアットホームな式を望む方に向いています
  • 無宗教・自由葬に対応した葬儀社:音楽葬や無宗教葬を希望する方に向いています
  • 地域密着型の葬儀社:地元の風習・習慣に精通した式を望む方に向いています

病院紹介では選択肢が1社に限られますが、自分で選べば希望に合ったサービスを提供する葬儀社を見つけることができます。

メリット3:事前に信頼関係を築いた葬儀社に依頼できる

終活の一環として、生前から葬儀社に相談や事前見積もりをしておく方が増えています。事前に信頼関係を築いた葬儀社があれば、いざというときにも安心して任せることができます。

突然の紹介では担当者の人柄や会社の評判を確認する時間がありませんが、自分で選んだ葬儀社なら口コミや過去の対応をもとに安心して依頼できます。

断る前に確認すべきポイント

病院での安置時間を確認する

亡くなられた後、病院の安置室を利用できる時間には制限があることが多く、一般的には数時間〜1日程度です。自分で葬儀社を選ぶ際は、この時間的制約を念頭に置いて動くことが大切です。

深夜・早朝でも対応してくれる葬儀社かどうか

亡くなる時間帯は選べません。「24時間365日対応」を明記している葬儀社かどうかを、事前に確認しておきましょう。

搬送距離による費用差を把握する

ご遺体の搬送距離が長くなるほど費用が増える場合があります。搬送先(自宅・安置室など)から葬儀社までの距離も考慮して選びましょう。

まとめ

病院から葬儀社を紹介されても、断ることはまったく問題ありません。大切なのは、悲しみの中であっても「自分たちで選ぶ」という意識を持つことです。

この記事のポイント

  • 病院紹介の葬儀社を断るのは当然の権利であり、後の手続きに影響はない
  • 「自分で手配します」と伝えるだけでスムーズに断ることができる
  • 自分で選ぶことで、費用・スタイル・信頼性のすべてで納得のいく葬儀が実現できる
  • 事前に葬儀社へ相談しておくと、いざというときに慌てずに済む

「もしものとき」に備えて、今から葬儀社を調べておくこともおすすめです。事前相談は無料で受け付けている葬儀社がほとんどですので、気軽に問い合わせてみてください。

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事前相談 搬送 病院紹介 葬儀社の選び方 葬儀費用

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よくある質問

葬儀社はいつ決めればいいですか?

理想的には事前に決めておくことですが、亡くなってから決めても問題ありません。ただし、ご遺体の搬送が必要なため、できるだけ早く(遅くとも24時間以内に)決める必要があります。急ぐ必要がありますが、複数社に見積もりを取って比較することをお勧めします。

葬儀の見積もりは無料ですか?

ほとんどの葬儀社では、見積もりは無料です。複数の葬儀社から見積もりを取って比較することをお勧めします。また、事前相談も無料で行っている葬儀社が多いので、時間があるときに相談しておくと安心です。